審判のやり方 野球審判

振り逃げのとき審判のジェスチャーはどのようにすればいいのか?

2021/06/18

審判とキャッチャー
振り逃げのとき、審判がどのようにジェスチャーとコールをするのか知りたいです。
野球少年の父(野球未経験)
おじたか
わかりました。では、詳しく説明していきましょう。

ただし、振り逃げのルールは知っている前提で説明を進めていきます。

もし、振り逃げのルールがよくわからないなという場合は、先に振り逃げのルールの解説記事を読んでください。

併せて読みたい

スイングするバッター
振り逃げが成立する条件とは?野球の振り逃げのルールを徹底解説!!

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この記事はこんな人にオススメ

  • 振り逃げのとき、審判はどのようはジェスチャーをしたらいいのか知りたい人

 

振り逃げで審判がするジェスチャー

振り逃げが成立するのは、下記2つの条件がそろったときです。

振り逃げの成立条件

  1. 「ストライク・スリー」と判定されたとき
  2. キャッチャーが正規捕球できなかったとき

 

審判は、それぞれに対して判定をする必要があります。

すなわち、審判の動きは次のようになります。

振り逃げのときの審判の動き

  1. 「ストライク・スリー」とコールして、右手を上げるジェスチャーをする
  2. 「ノー・キャッチ」とコールして、セーフと同じく両手を広げる

 

ジェスチャーについて詳しい説明が必要ならば、こちらの記事を参照してください。

野球審判のストライクコール
関連記事野球審判のジェスチャーとコールを網羅した一覧表まとめ!!

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振り逃げのジェスチャーはない

以上が、振り逃げのときの審判のジェスチャーとコールのやり方です。

ここでひょっとしたら「あれ?」って思ったかもしれませんね。

実は、「振り逃げ」そのものを示すジェスチャーは存在しないんです。

ストライクの判定と正規捕球でないことの判定をしているだけ。

 

審判は選手に対して次のプレーを示唆しないことが大原則なのです。

例えば、本塁のクロスプレーがあったとします。

キャッチャーはランナーにタッチできていないし、ランナーはホームベースを触れていなければ、審判はアウトともセーフともコールしません。

おじたか
「タッチしていないよ」とか「ホームベース踏んでいないよ」などと、審判は決して言わないのです。

 

それと同じで、「振り逃げできるよ」とは言わないし、それを示唆するジェスチャーやコールもしないというわけです。

あくまでストライクの判定をするのみなのです。

 

「ノー・キャッチ」ジェスチャーは不要?

ところで、プロ野球ではキャッチャーがワンバウンド捕球しても「ノー・キャッチ」のジェスチャーを見かけることは、ほとんどありません。

いろいろ調べてみると、審判は「ノー・キャッチ」のジェスチャーをしないことがあるようですね。

「ストライク・スリー」だけコールして、あとは何もせずプレーの推移を見守るようです。

つまり、ワンバウンドしたかどうかは、選手自身がちゃんと自分で確認しときなさいよということ。

 

ただ、少年野球の場合は、「ノー・キャッチ」はコールしてあげるほうがいいと、私は思います。

特に小学生であればなおさらです。

 

私が見てきた中では、ワンバウンドしたことに気づけない選手もいました。

気づけない選手が悪いんだという考え方は、少年野球になじまないような気もしています。

少年野球の場合は、審判が「ワンバウンドした」と判断したことを示してあげていいんじゃないでしょうか。

だから、私は必ず「ノー・キャッチ」のジェスチャーとコールをするようにしています。

 

振り逃げできないのに振り逃げしたとき

バッターが振り逃げできると勘違いして1塁へ走ってしまったときの対処方法を、最後に少し述べます。

例えば、1アウトで1塁にランナーにいる場面ですね。

少年野球であれば、まだ野球のルールをちゃんと理解していない選手もいるでしょう。

そういった場合、振り逃げができないにもかかわらず1塁へ走ってしまうかもしれません。

 

このときは、バッターを追いかけながら「アウト!」と何度も言い、ジェスチャーもします

「アウト!アウト!」みたいな感じ言うんです。

大きな声で明確にアウトを宣告して、周りにわからせてあげることがポイントです。

 

まとめ

振り逃げのときは、審判は判定を示すため次のような動作をします。

振り逃げのときの審判の動き

  1. 「ストライク・スリー」とコールしながら、拳を作った右手を上げるジェスチャーをする
  2. 「ノー・キャッチ」とコールしながら、セーフと同じく両手を広げる

 

ワンバウンドでキャッチャーが捕球したときは「ノー・キャッチ」と言ってあげてください。

暴投やパスボールで明らかにキャッチャーが捕球できなかったことがわかるときは、言わなくてもいいです。

 

【参考】球審のやり方解説記事について

球審のジャッジのやり方を、他のプレーでも知りたい場合はこちらのページへ移動してください。

球審がジャッジに関わるプレーについてジェスチャーやコールのやり方を含め、球審のやり方を解説した記事を集めています。

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  • この記事を書いた人

おじたか@親父審判

・歴40年以上3点セット
 -野球観戦歴
 -阪神タイガースファン歴
 -大阪在住歴
・マニアックな野球ルールが好き
・審判は機会があれば毎回引き受けている
・Twitterもやってます

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