もし、自分の子どもなら、こんな指導者に預けていいものかと・・・。
でも、そのチームでがんばっている人もいるので何も言えないですね。
でも、自分の子どものチームだったら言いたくなるでしょう?
子どもに暴言や罵声を吐く指導者の下が良い環境とは思えないです。
中には子どもの人格を否定するような、人間としての尊厳を傷つけるようなひどい暴言を吐く人もいますから。
野球の未来は暗く感じますね。
親が暴言を吐く指導者がいるチームを選ばなければ淘汰されるのではないでしょうか。
逆に良い指導者のいるチームに子どもが集まれば、良い指導が選手を集めるための条件になると思うんですけどね。
この問題について、少し考えてみることにしましょう。
この記事はこんな人にオススメ
- 少年野球の指導者が暴言を吐くことに疑問を持っている人
- 指導者の暴言について考えたい人
- 参考になる良い指導者の選び方を知りたい人
少年野球の指導者の暴言は指導なのか?
残念なことに令和になった現在もまだ少年野球の指導者による暴言はなくなっていません。
暴言や罵声は指導ではないと、ここではっきり言っておきたい。
大人が子供に暴言や罵声を浴びせていい理由なんて、絶対にない。
そんなのは、指導者の自己満足であり、自己欲求を満たしたいだけのこと。
そもそもそんな人たちを指導者と呼ぶべきではない。
「厳しく叱る」と「感情にまかせて怒る」は全く違います。
何か問題行為があり、それはダメだよと理路整然と教えることは、叱ることです。
ときには厳しい口調で叱らなければならない場合もあるでしょう。
なぜそれがダメなのか、本当はどうすればよかったのかを子どもに理解させる。
そして、同じことを繰り返さないように教え諭す。
これが指導です。
しかし、怒るのはただ感情が爆発しているだけです。
相手に何も伝わりません。
二度と怒られたくないから、同じことをしなくなるだけです。
まったく指導にならない。
暴言や罵声というのは、ただ単に感情に任せて大きな声を出しているだけ。
ただ、恐怖で子供を押さえつけているだけです。
少年野球の指導者が暴言を吐くことの問題
なぜ、少年野球の指導者の暴言が問題なのか、もう少し詳しく見ていきます。
暴言や罵声では子どもに何も伝わらないというだけでなく、次のような問題があります。
子どもに暴言を吐くことの問題点
- 子どもの脳の発達に影響を与える
- 子どもの精神状態に悪影響を与える
- 野球が嫌いになる
子どもの脳の発達に影響を与える
あまり知られていないかもしれませんが、体罰や暴言は脳に影響を与えるそうです。
これは非常に重要な問題です。
こちらの画像を見てください。
体罰や暴言によって子どもの脳が傷つくことが明らかになっています。
引用元:厚生労働省「子どもを健やかに育むために~愛の鞭ゼロ作戦~」啓発パンフレット
これを見れば、暴言がいかに問題であるか理解できるのではないでしょうか。
子どもの精神状態に影響を与える
脳と同じく重大な影響を与えるのが、精神面です。
私自身、小学生のときにこっぴどく怒られたことが、今でも頭から離れません。
多かれ少なかれ、みなさんそういう記憶はあると思います。
それが度を越してしまうと、トラウマとして子どもの心に大きな傷が残ります。
ひどい暴言を受けた子どもは、精神的に追い詰められてしまいます。
ひどければ不登校になってしまうような、そんな影響が出るやもしれません。
その子は、しばらく野球から離れる決断をしました。
子どもが野球嫌いになる
暴言を吐かれて傷ついた子どもは、野球を嫌いになってしまうかもしれません。
もちろん、その子どもが暴言をどのように受け止めるかによります。
しかし、暴言は気持ちいいものではありません。
そんな気持ちの良くないことを言われる場所へわざわざ行きたいと思うでしょうか。
そうした体験は忌まわしい記憶として残り、野球そのものも嫌いになる。
そういう可能性はないでしょうか。
私は、好きで始めた野球はずっと好きであり続けてほしいと思います。
好きなことが嫌いになってしまうことは、非常につらいことです。
そうならないことを願っています。
子どもに対する指導とはどうあるべきか?
なぜ、子どもは野球をするのか?
子どもは、なぜ野球をしているのでしょうか?
野球が好きだからではないのでしょうか。
甲子園を目指したい、プロになりたい、夢を持つ子供もいるでしょう。
しかし、根本は野球が好きだからそういった夢を持つのではないでしょうか。
であるならば、野球が嫌いになってしまう経験がどれほど大きな出来事なのか。
また、せっかくの夢を大人がぶち壊すことにもなるのです。
子どもの”好き”や”夢”を大人がぶち壊していいはずがありません。
一方、子どもが野球をしている親は、我が子に成長してほしいと思っていることでしょう。
野球のスキルはもちろん、人間的にも成長してほしい。
たくましくなってほしい。
そんな風に、あなたは思っていませんか?
少年野球指導者の理想像
野球への期待が夢の実現や人間的成長だとすると、指導者はその達成を助けるべきです。
指導者が上に立つのではなく、寄り添うのがいいと思うのです。
大人が子どもに寄り添い、一緒に考え、一緒に楽しみ、一緒に苦労する。
それが指導者としてのあるべき姿じゃないかなと、私は思います。
子どもがやるべきことをやらないときは、厳しく叱ることは必要です。
例えば、遅刻するとか、道具を粗末に扱うといったことですね。
あくまで子どもを第一に考え、子どもの将来を想って叱るときは叱る。
これが本来の叱り方だと思います。
子どものことを想っていれば、感情が前に出すぎることはありません。
少年野球の指導者はボランティアです。
ボランティアの人に、そんなハードルの高いことを求めるのか?と思われるかもしれません。
ボランティアだからこそ、ボランティア精神があってもいいのではないでしょうか。
ボランティアだからこそ、「勝ち」にこだわる必要はないのです。
ボランティアだからこそ、利益(この場合は、指導者の栄誉)は求めないのです。
プロではないのです。
ボランティアであればこそ、子どもの利益優先でできるはずです。
うちのチームの指導者は大丈夫?
ここまで少年野球の指導者の暴言、そして理想像について考えてきました。
これを読んで、ふと「うちのチームってどうなんだろ?」って思ったかもしれません。
大丈夫かどうか、ぜひあなたの目で確かめていただきたいです。
これはチーム選びの時も同じですが、普段の練習風景をこっそりと見るのがオススメです。
特に新入部員の体験会とか高校野球の関係者が見学に来ているときは避けましょう。
指導者が普段の姿を隠す可能性が高いからです。
本当の姿が見えるのは、素のとき、つまり普段の練習です。
普段の練習でオラオラ系の言い方をしているなら、注意が必要かもしれません。
ちなみに、ベースボールスクールポルテの指導者はすこぶる評判がいいです。
実際に通っていた方に話を聞いても、とても野球を楽しめたとおっしゃっています。
野球を楽しむ、スポーツを楽しむ、これが健全な本来のあり方です。
ポルテの指導風景を見学して、それと自分のチームと比べるのもいいかもしれません。
ポルテ少年野球教室の月謝はいくら?親の負担や口コミなどを徹底調査!!
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良い指導者の選び方
私が思う良い指導者の選び方に関して、チェックポイントを挙げておきます。
ここで言う良い指導者とは、子どもに寄り添う指導者です。
これは良い指導者のチェックポイントを3つの観点で独自に整理したものです。
このチェックポイントに多くあてはまる指導者がいるチームを選べばいいと考えます。
指導者としての資質
- 大人と同じように子供のことを尊重しているか?
- コーチングができているか?
- 最新の野球理論や野球技術を勉強しているか?
指導方法
- 勝利至上主義になっていないか?
- 適切な目標を設定しているか?
- 根性論の指導になっていないか?
子どもの様子
- 普段の練習で選手が笑顔で野球を楽しんでいるか?
- 子どもから指導者に話しかけているか?
このチェックポイントについて簡単に説明しておきます。
まず、大人と同じように子供と接してくれる指導者が理想です。
人として尊重する姿勢があれば、子どもの考えも理解しようとしてくれます。
また、野球人としては、やはり最新の理論は知っておいてほしいですね。
次に、勝利至上主義は悪だと私は思っています。
勝つことが全てで、そのためには何をしてもいいという考え方に陥りやすいからです。
勝つことは目標であって、目的ではないということですね。
とすれば、例えば次の大会で優勝することを目標にしようといった会話になるはずです。
こういったことが適切な目標設定です。
適切な目標があってこそ、そのために努力をする、仲間と協力するといった経験が積めます。
最後に子どもたちの様子です。
子どもは素直です。
楽しいという気持ちは表に出ます。
笑顔で野球ができていれば安心です。
子どもから普通に監督やコーチと話ができているチームは、なお良しですね。
この記事のまとめ
では、この記事の内容を整理して終わりにします。
この記事のまとめ
- 少年野球の指導者の暴言に関する問題点を述べた
- 少年野球の指導者の理想像を示した
- 良い指導者かどうかのチェックポイントを提示した
私は、ずっと少年野球の指導者の暴言が気になっています。
なんでそこまで子供を罵倒しないといけないのか?
なんでそこまで子供にきつく言わないといけないのか?
めちゃくちゃ疑問です。
幸い、うちの子供のチームは、子どものことを想ってくれる指導者ばかりです。
良いチームを選んだなと思いますし、とても感謝しています。
世の中、そんなチームがもっともっと増えることを願っています。
少年野球から体罰や暴言を撲滅するのが、私の願いです。
ぜひ、野球界が良い方向に向かっていってほしいです。
そして、子どもたちがもっと野球を好きになってくれることを期待しています。
なお、少年野球で親が抱える他の悩みはこちらでまとめています。
もし、何か困りごとがあるようならチェックしてみてください。
少年野球で抱える親の悩み5選!みんなはどんなことで悩んでいるの??
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