インフィールドフライのルールがよくわかっていない場合は、先にこちらの記事を読んでルールを理解しておいてください。
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この記事はこんな人にオススメ
- インフィールドフライでサヨナラ勝ちした事例を知りたい人
- その事例を審判目線で注意するポイントを知りたい人
インフィールドフライでサヨナラになった高校野球での事例
高校野球の歴史を紐解くと、インフィールドフライ絡みでサヨナラになった試合は何回かあるようです。
この記事執筆時点(2021/6/22)で直近の事例を紹介します。
2020年8月12日甲子園交流試合の中京大中京vs智弁学園の試合でそれは起きました。
場面は、10回裏ノーアウト満塁、3-3の同点でした。
プレーの状況は次の通りです。
インフィールドフライでサヨナラになったプレー
- バッターが内野に高いフライを打ち上げた
- 審判がインフィールドフライを宣告した
- ところが、二塁手がこのフライを落球した
- 落球を見た三塁ランナーが本塁へ走ってホームインした
審判が正しくジャッジするためのポイント
この一連のプレーで審判がルールを正しくジャッジするポイントは2つあります。
インフィールドフライルールのポイント
- インフィールドフライが宣告されてもインプレーである
- インフィールドフライを野手が落球した場合、ランナーはリタッチ義務がない
まず、インフィールドフライはインプレーですので、審判がタイムをかけてはいけません。
プレーが一区切りついていてプレーヤーから要求があったときだけ、タイムをかけます。
ですので、インフィールドフライ宣告後もプレーが続くかもしれいないと考えて集中力を切らさないようにしましょう。
次に、野手が落球した場合、ランナーにはリタッチ義務がなくなることを把握しておく必要があります。
このプレーでは、三塁ランナーが三塁ベースから離れて野手のプレーを見ていました。
そして、落球したのを見て、そのまま本塁へ突入したのです。
もし、落球してもリタッチ義務が必要というルールだったとしたら、このケースで3塁ランナーは帰塁します。
よって、このサヨナラ劇はなかったでしょう。
だから、落球したときリタッチ義務がないことはこのプレーにおいて重要なポイントです。
そして、審判はそのことを正しく理解しておく必要があります。
そういった間違いをしないようにしなければいけませんね。
インフィールドフライでサヨナラの事例から学ぶ審判のポイント
最後にまとめとして、インフィールドフライでサヨナラとなったプレーから学ぶべき審判をやるときのポイントを記載しておきます。
審判のポイント
- インフィールドフライはインプレーである。
ゆえに、集中力を切らさずプレーが途切れるまでプレーを見届けること - インフィールドフライを落球した場合、ランナーにリタッチ義務がないことを理解していること
- 目の前で起きたプレーをルール通りに正しく裁くこと
そのためには、正しいルールを頭に入れて審判をやること
審判をやる以上は、少しずつでも正しいルールを頭にインプットしておくべきです。
そうしないと、こういったプレーを裁けない可能性があるからです。
何よりプレーしている子供たちに失礼です。
知らないルールや知識を見つけたときは、その場で調べて勉強するようにしましょう。
審判の勉強に役立つDVDや書籍を紹介しているので参考にしてください。
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