何か決まりみたいなものはあるんですか?
でも、必ずそうしないといけないか?というと、そうでもないんじゃないでしょうか。
基本は、その時々で間違いのないジャッジをするには、何がベストか?ということです。
その観点からポジショニングを考えるのが正解だと思うんですよね~。
この記事はこんな人にオススメ
- 本塁クロスプレーで球審がどの位置にいるのがベストか知りたい人
- 1塁側が良いという意見と3塁側が良いという意見があって、結局どっちなの?と疑問に思っている人
球審のクロスプレーにおけるベストな立ち位置はどこか?
本塁でのクロスプレーの時、球審はどの位置からプレーを見るのがいいのでしょうか?
結論としては、『臨機応変に立ち位置を変える』です。
全然疑問の答えになってないですね。笑
本塁でのクロスプレーにおける球審の立ち位置は、1塁側または3塁側のファウルラインを延長したファウルゾーン辺りのいずれかです。
プレーの邪魔になるので、原則としてフェアゾーンに球審が立つことはありません。
よって、1塁側と3塁側のどちらがベストなのか?ということになります。
ということで、1塁側に位置する場合と3塁側に位置する場合とでどのような違いがあるのか明らかにしていきます。
その結果、どういう場面なら1塁側がベストか?あるいは3塁側がベストか?ということがわかるはずです。
では、早速見ていきましょう。
球審の立ち位置によるメリットとデメリット
球審が本塁クロスプレーの時、1塁側と3塁側に立つ場合のメリットとデメリットを表にまとめました。
これを見ると、1塁側に立つ方がやや有利なようです。
メリット | デメリット | |
1塁側 |
|
|
3塁側 |
|
|
球審が1塁側に立つ場合
1塁側に立つケースとは、具体的にどの位置になるのでしょうか。
下図を見てください。
左バッターボックスの外側に黒の四角で示した位置が球審の立つ位置です。
この位置は、本塁に向かってくるランナーに正対する位置になっています。
ランナーが勢い余って球審に向かってくる可能性があるので、やや距離を取った位置に立ちます。
この位置の最大のメリットは、キャッチャーのタッグが見やすいことです。
キャッチャーの横をかいくぐるランナーにタッグする場合、死角が最も少なくなるからです。
また、ランナーの触塁もしっかりと見えます。
球審が3塁側に立つ場合
先ほどと同様に3塁側に立つ場合についても図で位置を確認しておきましょう。
3塁側に立つ場合は、1塁側と比べてややファウルラインに近い位置になっています。
これは、死角ができやすいため、少しでも距離を近くにした方が良いからです。
1塁側と比べて、死角ができやすい位置になるのが3塁側です。
その死角をできるだけ少なくするためには、プレーヤーとの距離を縮めて視界を確保することが必要です。
ただ、気を付けなければいけないのは、ランナーとの接触です。
プレーヤーに近づきすぎるとランナーの走塁を妨害することになります。
また、ランナーがタッグを避けようと回り込んでホームベースに触塁する場合、球審がとても邪魔です。
ですので、この位置に立つ場合は、プレーを妨害しないことを特に意識する必要があります。
クロスプレー時の球審の立ち位置は1塁側が良い
上に書いた考察の結果を見れば、本塁クロスプレー時の球審の立ち位置は1塁側が良さそうです。
正確にジャッジする観点でのメリットが多いので。
あと、コリジョンルールですね。
キャッチャーが送球を待っている位置として適当かどうか、1塁側の方が見やすいでしょう。
またブロックしているかどうかも1塁側から見えますので、コリジョンの一連の流れを確認しやすそうです。
コリジョンルールとは?高校野球でも適用されるルールなの?
続きを見る
実は、クロスプレーの球審の立ち位置については、信頼できる情報を見つけることができませんでした。
ですので、上記の考察は、いくつかのサイトに書かれている意見を集約した結果をまとめたものです。
また、私の主観も入っていることを併せて書いておきます。
プロ野球や高校野球の球審はどこに立っているのか?
ところで、プロ野球や高校野球の球審はどうやっているのでしょうか。
YouTubeで見てみました。
高校野球の球審は、最初ホームベース真後ろに立っていてクロスプレーの状況によって1塁側や3塁側に動いることが確認できました。
プロ野球の球審は、一塁側に位置することが多いようです。
また、ランナーが大きく回り込んでホームを触りに行くときは、球審がフェアゾーンまで回り込んでいるケースもありました。
「本塁 クロスプレー」で検索すれば、いろいろ出てきます。
球審はクロスプレーでは臨機応変に位置を変える
これらの動画を見ていると、本塁クロスプレーの時は球審の立つ位置って正解がないんじゃないかなって思いました。
プレーの状況によって動的に位置を変えながら、ジャッジするのにベストなポジションを探していると思われます。
審判は、間違いのないジャッジをすることが最も重要です。
そう考えると、臨機応変に位置を変えてクロスプレーをジャッジするというのは、非常に理にかなっていると思います。
ゆえに、当ブログの結論は、クロスプレー時の球審の立ち位置は臨機応変に変えるのが良いということになります。
ただし、球審に慣れていない場合や判断に迷った場合は、1塁側に位置するのが良いです。
どちらかと言えば、1塁側の方が正確にジャッジできる確率が高いと思います。
球審のクロスプレーにおけるベストな立ち位置まとめ
いろいろなことを述べてきたので、少し迷子になっているかもしれませんね。笑
迷子の状態を解消するために、この記事の内容をおさらいしておきましょう。
クロスプレー時の球審の位置まとめ
- 球審はプレーによって最も見やすい位置を瞬時に判断して位置取りをする
- 1塁側と3塁側のどちらに立つか?ということであれば、1塁側が良い
- 高校野球やプロ野球の球審は、臨機応変にポジションを変えている
なお、球審に関してもっと情報が欲しいという場合は、こちらから探してみてください。
球審に関する記事を体系的にまとめています。
【まとめ】少年野球の球審が知っておきたい野球ルールと審判ノウハウ記事一覧
続きを見る
少年野球審判の効率的な学び方
ただでさえ膨大に定義されている野球ルールに加えて審判のルールと、
野球審判が覚えなければならないことはたくさんあります。
公認野球規則は、細かい文字で約230ページのボリュームです。
野球を知らないお父さんが審判をするハードルが高いわけです。
そこで、試合でよくあるケースに絞って審判のやり方が学べる方法を紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
少年野球のルールの覚え方|試合でよく使うルールだけをピンポイントで知る方法とは!?
続きを見る