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ランナーを追い越したらアウトになるの?ケーススタディで詳しく解説!!

2020/12/28

道路標識STOP
ランナーが前のランナーを追い越したとき、どっちがアウトになるんですか?

あと、追い越した後のプレーがどのように継続されるのか知りたいです。

野球少年の父(野球未経験)
おじたか
追い越しがあったら常に後ろのランナーがアウトになることを覚えておきましょう。

また、追い越しがあってもプレーはそのまま続くんですよ。

詳しく説明していきますね。

ランナー追い越しルールの説明

まだアウトになっていない前のランナーを追い越した場合、常に後ろのランナーがアウトになると野球規則で規定されています。

ランナーを追い越してしまったら、その瞬間に後ろのランナーがアウトになります。

また、この規定はインプレーだけでなく、ボールデッドで安全進塁権を与えられている場合にも適用されます。

 

ランナーの追い越しが起きた時にインプレーであればインプレーの状態が継続しますので、他のランナーは通常通りプレーを続ける必要があります。

ただし、ランナーを追い越した時点で後ろのランナーがアウトなので前のランナーのフォース状態が解除されることに注意してください。

つまり、進塁義務が解除された状態で以降のプレーが継続されます。

ココがポイント

例えば、1・2塁間でバッターランナーが1塁ランナーを追い越したとします。

追い越した瞬間にバッターランナーはアウトとなりますので1塁ランナーのフォース状態が解除されます。

つまり、この1塁ランナーは、2塁へ進塁することもできるし、1塁に留まることも可能なのです。

 

逆走したランナーが追い越してもアウト

ランナーの追い越しは、次の塁へ進む時だけでなく、前の塁に戻る時(つまり、逆走の時)にも適用されます。

 

例えば、外野へのフライが捕られた時、飛び出していたランナーは元の塁に戻ろうとします。

この帰塁の際に、後ろのランナーを追い越してしまったらどうなるでしょうか?

形としては本来後ろに位置すべきランナーが前に出てしまうため、ランナーの追い越しルールが適用されます。

そして、アウトになるのは追い越された後ろのランナーです。

 

どのようなケースであれ常に後ろのランナーがアウトになります。

これがランナー追い越し時の原則ですので覚えておいてください。

 

ランナー追い越しのケーススタディ

ランナー追い越しルールの応用編としてサヨナラホームランの場面を考えてみましょう。

このルール自体は難しいものではありませんが、得点と絡むと判断に困るケースがあると思います。

2つのケーススタディを通してルールの理解を深めてください。

 

ケース① 9回裏1アウト満塁の場面

ケースの説明

  • 9回裏1アウト満塁
  • 得点は1-2で攻撃側が負けている
  • バッターは、ホームランを打った
  • しかし、バッターは前のランナーを1・2塁間で追い越してしまった
おじたか
さて、試合の結果はどうなったでしょうか?

 

解説

試合の結果は、4-2で攻撃側のサヨナラ勝ちです。

バッターランナーが前のランナーを追い越した時点でアウトになります。

このアウトは、2アウト目です。

まだ3アウトになっていないので、他のランナーが正しくベースを踏んでホームインすれば3点が入ります。

 

ホームランの時は、全てのランナーにホームまでの安全進塁権が与えられます。

そのため、これらの得点が認められます。

ちなみに、このホームランは取り消されてヒットとして記録されます。

 

ケース② 9回裏2アウト満塁の場面

ケースの説明

  • 9回裏2アウト満塁
  • 得点は1-2で攻撃側が負けている
  • バッターは、ホームランを打った
  • しかし、バッターは前のランナーを1・2塁間で追い越してしまった
おじたか
ケース①との違いは、場面が2アウトということだけです。

さて、このケースでは試合の結果はどうなるでしょうか?

 

解説

このケースのポイントは、追い越しによるアウトが第3アウトになることにあります。

第3アウトの成立と他のランナーのホームインのどちらが早いかというタイムプレーであり、結果の分かれ目です。

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関連記事野球のタイムプレイとはどんなルールか?ルールの基本を説明します!!

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さて、試合はというと・・・このような結果になります。

第3アウト成立前にホームインしたのは・・・

  1. 3塁ランナーのみ ⇒ 2-2で試合終了または延長戦に入る(得点は1点)
  2. 2塁と3塁のランナー ⇒ 3-2で攻撃側のサヨナラ勝ち(得点は2点)
  3. ホームインしたランナーはいない ⇒ 1-2で守備側の勝ち(得点は0点)

タイムプレーですので第3アウト成立前の得点が認められるわけですね。

この結果から言えるのはランナーはどんな場面でも全力でしっかりと走塁する意識が重要だということです。

おじたか
サヨナラホームランが帳消しになって試合に負けたなんてことになれば、それはもう大問題ですね。

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【参考】公認野球規則について

公認野球規則は、日本における野球ルールを定義している公式ルールブックです。

当ブログの記事は、2021年度版公認野球規則に基づいて書かれています。

野球のルールは毎年少しずつ改正されており、この改正部分を抜粋したページが公認野球規則にはあります。

その抜粋を読むだけでルール改正内容が分かるのが、この本のメリットの1つです。

野球の審判、少年野球のコーチなど、ルールを運用・指導するなら必携の一冊です。

 

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  • この記事を書いた人

おじたか@親父審判

・歴40年以上3点セット
 -野球観戦歴
 -阪神タイガースファン歴
 -大阪在住歴
・マニアックな野球ルールが好き
・審判は機会があれば毎回引き受けている
・Twitterもやってます

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