
そして、その役割は試合の進み方にも影響を与える重要なものです。
ここでは球審の重要な役割について話をしていきます。
この記事はこんな人にオススメ
- 「球審が試合を作る」ことの意味を知りたい人
- 球審をやってみたいと考えている人
少年野球の球審の重要な役割
野球の試合において球審の最も重要な役割って何だと思いますか?
私は、『試合を作る』ことだと思っています。
特に少年野球では球審が試合を作る役割は、より重要だと感じています。
では、試合を作るとは、いったいどういうことでしょうか?
まず、野球の試合の進み方には大きく分けて2通りのパターンがあります。
野球の試合進行のパターン
- 緊張感をもってスピーディーに進む
- だらけた雰囲気になってしまい、試合時間も長くなる
プレーをしている選手はもちろん、見ている方も緊張感のある試合になる方が良いですよね。
球審には意図的に緊張感のある試合になるように仕向けることができます。
また、逆も然りです。
すなわち、試合を作るとは、試合の進み方や雰囲気を意図的にコントロールすることです。
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野球の試合がスピーディーに進む最大の要因とは?
再び質問です。
野球の試合がスピーディーに進むことに大きく影響する要因は何だと思いますか?
それは、ピッチャーです。
ピッチャーなんですよ。
ピッチャーがポンポンとリズムよく投げていれば、試合はスピーディーに進むんです。
試合にもリズムが生まれてくるんです。
試合がスピーディーに進めば、緊張感もぐっと高まってきます。
だから、野球はピッチャー次第なんです。
そして、球審はピッチャーがリズムを作ることに大きな影響を与えるのです。
なぜなら、ストライク、ボールを判定するのは球審だからです。
球審が試合を作るための具体的な方法
では、どうやって球審がピッチャーのリズムを作っていくのでしょうか。
その方法とはストライクゾーンをコントロールすることです。
具体的には、ストライクゾーンを広めに取ります。
ストライクゾーンは、公認野球規則で決まっています。
もちろん、基本はそのルール通りにジャッジするべきなんです。
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が、ストライクゾーンに限っては、少しルールを曲げてもいいと思うんです。
少しだけ、ストライクゾーンを広めに取るんです。
高さも横も。
あまり広すぎると、バッターが打てないところまでストライクになりかねないので、そこは注意なんですけど。

なので、余計に意識してストライクゾーンを広めにしています。
少年野球のピッチャーは、まだまだコントロールの技術が足りていないです。
厳密にストライクゾーンを運用すると、ボールばかりになって試合にならないこともあります。
だから、ストライクゾーンを広めに取ってストライクの数を増やしてあげるのです。
球審のストライクコールがピッチャーを乗せる
やはりピッチャーはストライクが入れば気分が良くなります。
気分が良くなってくれば、どんどん乗ってくるんですよ。
どんどん乗ってきたら、どんどんストライクが入るようになるんですね。
球審も気持ちよく「ストライーイク!!」って言えるようになっていきます。
そしたらピッチャーは、また気分が良くなっていく。
こうしてピッチャーの気分が高まるサイクルに入っていくのです。
そうなれば、試合もスピーディーに進むようになり、両チームもリズムよく試合ができます。
球審が絶対にやってはいけないこと
ところで、球審が試合を作れるということは、恣意的に一方のチームを有利にすることもできます。
しかし、当然ながら球審は中立であるべきです。
ストライクゾーンを広めにするのであれば、一貫してそのゾーンでジャッジするべきです。
球審が恣意的にルールを運用しないために、絶対にやってはいけないことをまとめておきます。
球審がやってはいけないこと
- 自チームに有利な判定はしないこと
- ストライク・ボールの判定がブレないこと
両チームとも公平に、また試合の中でストライクゾーンは一貫性を持たせること - 判定を間違ったと思っても、他の判定で埋め合わせをしないこと
ここに挙げたことをやってしまうと、球審に対する信頼が失われます。
それこそ試合が壊れてしまいますので、絶対にやってはいけません。
球審の役割まとめ
少年野球ではピッチャーがなかなかストライクが取れないことが起きやすいです。
こうなるとフォアボール連発になって、試合が重たくなります。
ですので、少しストライクゾーンを広めに取ってあげてください。
そうすれば、良い試合になりやすいです。
緊張感のある試合にするのも、だらけた試合にするのも、球審の腕次第です。
球審が試合を作るというのは、つまりそういうことです。
最後に、球審のやり方に関する記事をまとめたページを用意しています。
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参考になると思います。
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