ルールの説明

第3アウトの置き換えとは何?具体的事例でルールを理解する!!

2020/12/17

「第3アウトの置き換え」というのを聞いたことがあるのですが、これはどういうルールですか?
審判未経験の父
親父審判
試合ではほとんど見ることがない珍しいケースですね。

ルールをはっきり知らないという人は多いのではないでしょうか。

でも、知ってしまえば意外と単純なルールなのですよ。

第3アウトの置き換えとは?

第3アウトの成立後に4つ目のアウトを取ることを第3アウトの置き換えと言います。

ルールブックの盲点と言われることもあります。

ところで、この第3アウトの置き換えに対して2つの疑問が浮かびます。

  1. なぜ、第3アウトを置き換える必要があるのか?
  2. どのようにして第4のアウトを第3のアウトと置き換えるのか?

 

これを理解するために、まずは高校野球で実際に起きた事例を紹介します。

【高校野球】2012年夏 済々黌高校対鳴門高校の事例

プレーの流れ

2012年夏の甲子園、済々黌対鳴門の試合でこんなことが起きています。

この試合の7回裏、濟々黌の攻撃で1アウトランナー1・3塁という場面です。

この場面でバッターが打ったところからプレーを追いかけてみましょう。

プレーの流れ

  • バッターが打った打球はライナーとなり、ショートがジャンプしてこれをキャッチした(2アウト)
  • このとき、1塁と3塁のランナーはそれぞれベースを飛び出していた
  • 遊撃手から一塁手へゆっくりとボールが送球され、一塁手がベースを踏んで1塁ランナーはアウトになった(3アウト)
  • 3アウトを取ったため守備側の野手は全員ベンチに戻った
  • 一方、3塁ランナーは、3塁ベースへ戻ることなくそのままホームへ走って第3アウト成立前にホームベースを踏んでいた
  • 攻撃終了後、濟々黌に1点が記録された

3つ目のアウトを取られたにも関わらず、濟々黌は得点(1点)が認められています。

濟々黌高校に得点が入った理由

野球のルールでは第3アウトがフォースアウトでない場合、第3アウト成立前にランナーがホームインしていたら得点が認められることになっています。

ココがポイント

野球の得点ルール

  • 第3アウトが成立する前にランナーがホームベースを踏んでいれば得点になる
  • 第3アウトがフォースアウトの時は、ランナーが先にホームベースを踏んでいても得点にならない

 

この事例の1塁ランナーはフォースアウトではありません。

かつ、第3アウト成立前に3塁ランナーがホームインしていたために得点が認められました。

これは俗にタイムプレーと呼ばれるプレーです。

併せて読みたい

タイムプレーとは何か?得点に関わる重要なルールです!

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ココがポイント

『フライ(ライナー)を捕球されたときに飛び出しいるランナーをアウトにするプレーはアピールプレーである』とルールブックに規定されています。

鳴門高校のアピール権の消失

実は、この一連のプレーで3塁ランナーはリタッチ義務を果たしていません。

だから、守備側は3塁のベースを踏めば3塁ランナーをアウトにできます。

 

ただし、守備側のアピールが認められる間にアピールしなければなりません。

この事例では守備側の鳴門高校は3塁ランナーの離塁に対してアピールしませんでした。

そして、アピールしないままにアピール権が消失したのです。

濟々黌高校に1点が入ったのは守備側の鳴門高校がアピールしなかったからです。

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アピールプレーでアウトにする方法!いつまでにアピールが必要か?

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第3アウトの置き換えの方法

守備側がこの得点を防ぐためには、第3アウトの置き換えをする必要があります。

この事例では、アピール権が消滅する前に3塁ランナーの離塁が早いことをアピールするべきでした。

 

ところで、このアピールアウトは1イニングで4つ目のアウトになります。

この場合、この4つ目のアウトが3つ目のアウトだとみなされます。

これが第3アウトの置き換えと呼ばれる理由です。

 

”4つ目のアウト”をアピールして認められれば、その時点で第3アウトが置き換えられます。

守備側は、3つ目のアウトを取ったと安心せず、4つ目であろうとアピールすることが必要なのです。

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