野球ルール 打者

キャッチャーに対する送球妨害を詳しく説明!例外規定も解説します!!

2021/05/08

投球を受けるキャッチャー
おじたか
バッターがキャッチャーの送球を妨害した時、どんなペナルティがあるか知っていますか?
バッターがアウトになると思います。
審判未経験の父
おじたか
まあ、半分正解ですね。w
残り半分は?
審判未経験の父

この記事はこんな人にオススメ

  • キャッチャーの送球妨害のルールを知りたい人
  • 送球妨害の例外ルールもきちんと理解したい人

送球妨害発生時のプレーの状況(前提条件)

キャッチャーに対する送球妨害のルールを説明していくために、次のようなプレーが起きた場面を考えていきます。

この記事の説明全てがこの前提条件を基にしていますので、そのことを認識しておいてください。

前提条件 - プレーの状況

  • 1アウトランナー1塁の場面
  • 1塁ランナーが2塁へ盗塁をしている
  • バッターは空振りした

 

キャッチャーに対する送球妨害ルールの基本

送球妨害をした時の基本ルールは次の通りです。

まずはこのルールを頭に入れておけば、問題なく対応できるはずです。

送球妨害のルール (基本)

  • バッターはアウトになる
  • ボールデッドになる
  • ランナーは妨害発生時に占有していた塁に戻される

 

例えば、先ほどの「前提条件-プレーの状況」で、バッターが空振り後にホームベースをまたがる形になったとします。

そして、キャッチャーが2塁へ送球する時、バッターが送球の邪魔になったと審判が判断した場合は送球妨害を取られます

その場合は、上記の基本ルール通りに処置されてプレーが再開されます。

 

ただし、この基本ルール通りにならないケース(例外)があります。

この例外がルールの理解を難しくする原因ですね。

公認野球規則を読んでも、確かにややこしいです。w

1つずつ見ていきましょう。

 

キャッチャーに対する送球妨害ルール例外

①進塁しようとしていたランナーがアウトになった場合

1つ目の例外は、進塁しようとしていたランナーがアウトになった場合です。

盗塁したランナーが2塁でアウトになった場合ですね。

このケースでは次の通りとなります。

送球妨害のルール (例外①)

  • バッターはアウトにならない
  • 盗塁したランナーのアウトは認められる

 

つまり、送球妨害はなかったことになります

もし、2塁にもランナーがいて3塁へ盗塁していたとしたら、この盗塁は認められます。

妨害がなかったことになっているので、3塁への進塁(盗塁)は認められるのです。

 

②バットがキャッチャーや送球に当たった場合

2つ目は、バッターが空振りして、その後勢い余ってバットがキャッチャーや送球に当たった場合です。

バッターの故意ではないと審判が判断すれば、バッターがアウトになることはありません

ただし、ランナーは元の塁に戻されます。

送球妨害のルール (例外②)

  • バッターはアウトにならない
    ただし、2ストライクの場合は、空振りでもファールチップでもバッターはアウトにする
  • ボールデッドになる
  • ランナーは元の塁に戻される

 

送球妨害でランナーがアウトになるケース

ここまでは送球妨害があった場合、バッターがアウトになるという基本ルールを見てきました。

そこにはバッターがアウトにならない例外ケースが2つありました。

 

次は、送球妨害によってランナーがアウトになるケースについて説明していきます。

もう1つの例外と言ってもいいかもしれません。

この記事の冒頭に書いた「前提条件-プレーの状況」に加えて、さらに次の状況だったとします。

【追加】前提条件-プレーの状況

  • バッターが空振りした時、2ストライクだった
    つまり、バッターは空振り三振となった
  • バッターは空振り後、勢い余ってホームベースをまたがる状態になった
  • キャッチャーはバッターが邪魔になりながらも2塁へ送球した
  • 2塁はセーフとなった

 

この場合、バッターは三振でアウトとなり、ランナーもアウトになります。

送球を妨害したのはバッターなのに、なぜランナーがアウトになるのでしょうか。

その根拠となるルールはこちらです。

6.01(b)

(中略)

走者を除く攻撃側チームのメンバーが、送球を処理しようとしている野手の守備を妨害した場合は、ボールデッドとなって、そのプレイの対象であった走者はアウトとなり、他のすべての走者は妨害発生の瞬間に占有していた塁に戻る。

 

バッターが三振でアウトになっているので、送球妨害を適用する対象とはなりません。

そのため、6.01(b)の通りランナーがアウトになってしまいます。

 

まとめ

最後にキャッチャーの送球をバッターが妨害した時のルールをまとめます。

送球妨害のルールまとめ

  • キャッチャーの送球をバッターが妨害したら、バッターがアウトになるのが基本
    ただし、キャッチャーの送球でランナーがアウトになれば、妨害はなかったことになる
  • 送球妨害時にバッターがアウトになっていたら、プレーの対象となるランナーがアウトになる

 

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【参考】公認野球規則について

公認野球規則は、日本における野球ルールを定義している公式ルールブックです。

当ブログの記事は、2021年度版公認野球規則に基づいて書かれています。

野球のルールは毎年少しずつ改正されており、この改正部分を抜粋したページが公認野球規則にはあります。

その抜粋を読むだけでルール改正内容が分かるのが、この本のメリットの1つです。

野球の審判、少年野球のコーチなど、ルールを運用・指導するなら必携の一冊です。

 

 

 
  • この記事を書いた人

おじたか@親父審判

・歴40年以上3点セット
 -野球観戦歴
 -阪神タイガースファン歴
 -大阪在住歴
・マニアックな野球ルールが好き
・審判は機会があれば毎回引き受けている
・Twitterもやってます

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