ボークって言ってしまっていいのかなあって躊躇してしまいます。
審判の判定の中で最も難しいとも言われています。
ボークの宣言の仕方や審判としてボークに対する心構えについて共有しておきましょう。
この記事はこんな人にオススメ
- ボークの宣告の仕方(ジェスチャー)を知りたい人
- ボークと宣告することを躊躇してしまう人
- ボークが起きたとき、どのように処置すればいいか知りたい人
ボークについて
公認野球規則には、ボークにあたる行為について13項目が定義されています。
これらいずれかに抵触した場合、ボークとなります。
ボークとはどんなルールかということについて詳しく説明した記事があります。
ルールについて知りたい人は、この記事を先に読んでおいてください。
野球のボークとは?13種類ある違反動作を全て詳しく説明します!!
続きを見る
また、元NPB審判員の山崎夏生氏がボークを解説されている動画もあります。
13種類すべてではありませんが、試合で遭遇する可能性のある8種類について解説してくれています。
ボークのルールを知るためにはこの動画を見るのも良いでしょう。
ボークのジャッジに対する審判の心構え
上で紹介した動画の中で、山崎氏は「疑わしきは罰するべきだ」とお話されています。
また、両チームの監督から「何でボークなんだ?」と詰め寄られても答える必要はないと。
「俺がボークと思ったから、ボークだ!」ということで良いそうです。笑
そういう心構えを持ちましょうということだと思うのですが、少し私なりの解説を加えておきます。
そもそも、ボークというのはかなり曖昧です。
ボークとなる違反動作はきちんと定義されているのですが、それに抵触したかどうかを判断するのって難しい。
どうしても審判の主観に依存します。
なので、ボークを取られた側としても、納得いかないケースが多くなりがち。
そこで抗議されたからといってボークの宣告を取り消すとどうなるでしょうか?
今度は、反対のチームから抗議が来るでしょう。
その抗議を受けて「やっぱりボークでした」と言うわけにはいかないですよね。
最終的には収拾がつかなくなることが目に見えています。
ボークかどうかの判断基準は、審判の感覚でいいです。
ただし、一度ジャッジを下したらそのジャッジに自信を持つこと。
そして、ジャッジを変えないことです。
だから山崎氏は「俺がボークと思ったから、ボークだ!」でいいと言っていると思います。
反省するのは試合後でいいです。
試合中は、例え間違っていても判定を変えないこと。
というか、間違っているなんて、誰もわからないですからね。
一度、ボークを宣告したら、自信を持って「ボークだ!」と言いましょう。
ボークが起きたときの処置
ボークの宣告の仕方
さて、ボークだと思ったら、どのように宣告すればいいのでしょうか?
具体的には下記のようになります。
球審と塁審とでジェスチャーの有無が違いますので、注意してください。
- 球審が宣告する場合:
ジェスチャーはせずに、「That's a balk」とコールする。(コールのみ) - 塁審が宣告する場合:
右手で投手に指差しながら、「That's a balk」とコールする
プレーを止めてはいけない
ボークに関して、とても重要なことを伝えます。
よく覚えておいてください。
ボークに関する注意事項
ボークはインプレーである
そう。ボークってインプレーなんです。
だから、プレーが一段落するまで続けさせないといけません。
審判がプレーを途中で止めないこと。
これが大事なことです。
例えば、ボークを宣告していてもピッチャーが悪送球をしたらプレーは続行です。
また、ボークの投球をバッターがヒットしたらボークは取り消しです。
というように、ボークだとしてもプレーは続きますので注意しましょう。
ボークが起きたときの処置まとめ
審判を務めていてボークが起きたとき、どのように対応すればいいかまとめておきます。
ボークの処置まとめ
- ボークだと思ったら「That's a balk」とコールする
塁審のみ、右手で投手を指差すジェスチャーをする - ボークはインプレーであることに注意する
- ボークの判断は審判の主観による
- 一度下したボークのジャッジは自信を持つこと
ボークは全部で13種類あります。
ボークの種類を整理した記事がありますので興味があれば読んでおいてください。
野球のボークとは?13種類ある違反動作を全て詳しく説明します!!
続きを見る
ちなみに、審判のジェスチャーを網羅的にまとめた一覧を見たい場合は、こちらをどうぞ。
野球審判のジェスチャーとコールを網羅した一覧表まとめ!!
続きを見る
少年野球審判の効率的な学び方
ただでさえ膨大に定義されている野球ルールに加えて審判のルールと、
野球審判が覚えなければならないことはたくさんあります。
公認野球規則は、細かい文字で約230ページのボリュームです。
野球を知らないお父さんが審判をするハードルが高いわけです。
そこで、試合でよくあるケースに絞って審判のやり方が学べる方法を紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
少年野球のルールの覚え方|試合でよく使うルールだけをピンポイントで知る方法とは!?
続きを見る