ルールの説明

ボークとはどんなルール?具体的事例を使ってわかりやすく説明!

2020/11/25

親父審判
野球の試合で、よくよく注意して見ておかないと気づきにくいボーク。

「え?これがどうしてボークになるの??」

って思うこと、ありませんか?

ここではボークについて詳しく見ていきましょう。

ルールの説明

ボークとは、ピッチャーの違反投球のことです。

野球公認規則には、ボークになるプレーとして実に13種類ものプレーが記載されています。

どんなプレーがボークになるかについては、「ボークの種類」の項目でまとめていますので確認してください。

 

注意しなければいけないのは、ボークが宣告されても試合はインプレーで続行するということです。

審判はプレーが止まったと判断した時に初めてタイムをかけます。

タイムがかかるまでインプレーです。

ただし、ピッチャーが投球を中断した場合に限って即時ボールデッドとなります。

 

ボークを取られると、ペナルティが課せられます。

どのようなペナルティなのか、その内容を見ていきましょう。

ボークをした時のペナルティ

ペナルティは、塁上にランナーがいる場合といない場合とで異なります。

塁上にランナーがいる場合

  • 塁上の全てのランナーが1つ先の塁へ進塁します。
    このとき、バッターのカウントに変更はありません。(ノーカウント)

塁上にランナーがいない場合

  • バッターのボールカウントが1つ増えます。
    もし、ボールカウントが3つの時にボークを取られたら、フォアボールとなります。

ボークの種類

ボークとなる動作を列挙しました。

のアイコンが付いているものは、実際の試合で発生する可能性が高い動作です。

投球動作に関するボーク

  • 投球動作を中断した
  • セットポジションで完全に静止せずに投球した
  • バッターが打つ動作になっていない状態で投球した(クイックピッチ)
  • プレート(投手板)に触れない状態で投球動作に入った
  • ピッチャーがボールを持たずにプレートに立つ、プレートをまたいで立つ、またはプレート付近で投球のまねをした

送球(牽制)に関するボーク

  • プレートを外さずに1塁または3塁へ牽制しようとしたが投げなかった(偽投)
    ※2塁は偽投してもよい
  • プレートに触れているピッチャーが塁に送球する前に、その塁の方向に足を踏み出さなかった
    ※プレートを外しているときは、送球する塁の方向に足を踏み出さなくてもよい
  • ピッチャーの自由な足(軸足の反対の足)がプレートの後縁を越えたにも関わらず、1塁または3塁へ牽制した
    ※2塁への牽制は許される
  • ランナーのいない塁に送球した、あるいは送球する真似をした

その他のボーク

  • 故意か偶然かに関わらず、プレートに触れているピッチャーがボールを落とした
  • ピッチャーが投球動作時に転倒した
  • ピッチャーが遅延行為を行った
  • 敬遠のとき、キャッチャーボックスの外にいるキャッチャーに投球した

ボークが適用されないケース

ボークが宣告されても、ただちにタイムはかからずプレーは続けられます。

プレーを続けた結果、下記の条件を全て満たした場合はボークは適用されません。

ボークが適用されない条件

  • バッターが安打、四球、死球、失策などで一塁へ出塁した
  • 塁上の全てのランナーが1つ以上進塁できた

ボークに関するケーススタディ

ケース① ボークを宣告された投球をバッターが打った

ケースの説明

  • ランナーは2塁にいる
  • ピッチャーはボークを宣告されたが、そのままバッターに投球した
  • バッターはその投球を打ったがサードゴロとなり、1塁でアウトになった
  • 2塁のランナーは進塁できなかった
親父審判
このケースでは審判はどこでタイムをかけるでしょうか?

また、ボークは適用されるのでしょうか?

少し考えてみてください。

解説

ケーススタディ①の4のプレーをを終えたところでプレーが止まったと判断して審判はタイムをかけます。

そして、バッターもランナーも進塁できなかったためボークを適用します。

その結果、2塁ランナーは3塁へ進塁し、バッターは打ち直しでプレーを再開します。

ケース② ランナーのいない塁への牽制

ケースの説明

  • ランナーは2・3塁にいる
  • ピッチャーはランナーのいない1塁へ牽制してしまった
  • 一塁手はベースカバーに入っていなかったため、
    ピッチャーからの送球はファールグラウンドを転々としている
  • 2塁と3塁のランナーは、二人ともホームへ返ってきた
親父審判
この場合、得点2が認められるのでしょうか?

それとも、ボークが適用されて3塁ランナーのみ得点が認められるのでしょうか?

(当然、2塁ランナーは3塁へ進塁するものとします。)

解説

このケースでは、2塁、3塁いずれのランナーも得点が認められます

すなわち、得点2が入ります。

野球規則の6.02(a)には下記のように書かれています。

ボークの球が塁または本塁への悪送球となった場合、走者は自分のリスクで与えられた塁を越えて進むことができる

ボークが宣告された時点ではプレーが続行されます。

ですので、ランナーの進塁が認められ、得点2が入ることになります。

ちなみに、このケースは、2020年 阪神VSヤクルトの試合で実際にあったプレーです。

信じられないミスでした。

プロ野球でもあるんですねえ。こんなこと。

実際にその場面に遭遇しても、慌てないで落ち着いて判断できるようにしたいものです。

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