観客が妨害したらバッターはアウトになるっていうルールなんですか?
この記事はこんな人にオススメ
- 観客が守備を妨害した時のルールを知りたい
観客による守備妨害と判定されたプレー
2021年5月1日の楽天vsロッテ戦で、そのプレーは起きました。
楽天の小深田選手がファールフェンス際にレフトフライを打ち上げました。
左翼手のロッテ角中選手が捕球体制に入ったところで、観客がボールを捕ろうとして手を出しています。
その観客の手が邪魔になったのか、角中選手は落球してしまいました。
審判の判定は、ファウルでした。
その後、ビデオ検証の結果、バッターはアウトになったというプレーです。
そりゃ怒りますよね。ジャマされてなければ捕れている打球でしたから。
なぜ、バッターは”アウト”になったのか?
観客による守備妨害が発生したら、バッターはアウトになってしまうのでしょうか。
公認野球規則にはこのように書かれています。
つまり、明らかに妨害があったと審判が判断すればバッターはアウトになります。
このルールはあくまで審判の判断です。
審判が「観客の邪魔がなければ、このプレーの結果はどうだったか?」を推定して判定されます。
この楽天vsロッテのケースでは、観客の妨害がなければ角中選手が捕球できていたと審判員は判断しました。
よって、小深田選手はアウトになりました。
しかし、審判員が捕球できていなかったと判断した場合は、バッターはアウトになりません。
このケースだとファウルとして試合は続いていたと推測されます。
観客スタンドの中で守備を妨害されたらどうなる?
このプロ野球の例は、観客が競技場内(フィールド内)に手を伸ばしていました。
つまり、競技場内で野手を妨害したのです。
では、もし観客スタンドの中でフライの捕球を妨害された場合はどうなるのでしょうか?
プロ野球やメジャーリーグでは時々見られるプレーですね。
観客スタンドに入ろうとしているボールを野手が手を伸ばしてもぎ取るというプレー。
スーパープレー!って絶賛されるあのプレーです。
結論から言えば、スタンドの中で観客にプレーを邪魔されても守備妨害にはなりません。
公認野球規則の6.01(e)には、そのことが明記されています。
たとえ、スタンドの中でも避けてあげてほしいです。
プロがプロのプレーをしているんですから。
スーパープレーが台無しですよ。
この記事のまとめ
最後に、まとめをしておきます。
この記事のまとめ
- 観客が競技場内(フェンスの内側)で野手を邪魔したときは、審判の判断でバッターはアウトになる。
- 観客が競技場外(フェンスの外側)で野手を邪魔したときは、守備妨害にならない。
最近は、エキサイトシートが増えているので、観客が守備をジャマしてしまう機会も増えますよね。
ボールが飛んできて、それを捕りたい気持ちはわかります。
でも、試合のジャマになるような行為は慎むよう注意したいものです。
プロだけでなく、大学だろうが高校だろうが、どんな試合でも。
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