三塁塁審って、実は楽なんじゃないですか?
アウト・セーフを判定することもほとんどなさそうだし。


一塁と比べると三塁はプレーの発生回数が少なくなりますので。
かと言って、手を抜いてはいけませんよ。
子供たちは真剣ですから私たちもしっかり勉強して真剣に向き合うようにしましょう。
目次
三塁塁審の立ち位置
三塁塁審は、ランナーがいる位置によってポジションや正対する方向が異なります。
1つ1つ確認していきましょう。
ランナー無しの場合
- 三塁ベース後方、約5mの位置に立つ
- ファールラインをまたがずにファールラインのすぐ横ファウルゾーン側に立つ
- 本塁に正対して構える
ランナー3塁、1・3塁、2・3塁または満塁の場合
- 三塁ベース後方、約3mの位置に立つ
- ファールラインをまたがずにファールラインのすぐ横ファウルゾーン側に立つ
- 投手に正対して構える
ランナー1塁、2塁または1・2塁の場合
- 三塁ベース後方、約5mの位置に立つ
- ファールラインをまたがずにファールラインのすぐ横ファウルゾーン側に立つ
- 投手に正対して構える
三塁塁審の立ち位置まとめ
ランナーの位置 | ベースとの距離 | 正対する方向 | |
ランナーがいない | ベース後方5m | 本塁 | |
ランナーがいる | 3塁にいる | ベース後方3m | 投手 |
3塁にいない | ベース後方5m |
これまでの説明をまとめた表です。
三塁塁審をする時は、この表を頭に入れておけば大丈夫です。
三塁塁審の動き方(内野ゴロの場合)
三塁でフォースプレーが発生するとき
三塁でフォースプレーが発生する場合は、可能な限りファールゾーン側を通って野手の前方まで回り込みます。
野手の背中の方からプレーを見ようとすると、野手がボールを落球していないかが確認できないからです。
例としてランナー1・2塁でバントしたケースで三塁塁審の動きを確認しましょう。
バントした打球をキャッチャーが素早く捕球してフォースアウトを狙って三塁へ送球するプレーを想定します。
三塁塁審は、野手の右手前方まで素早く移動します。
バントの場合はある程度プレーが予測できるので、早めに移動を開始するのがコツです。
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三塁でタッグプレーが発生するとき
三塁でタッグプレーが発生する場合は、三塁ベースの二塁側の辺がよく見える位置に移動します。
2塁ランナーは三塁ベースの二塁側の辺に滑り込んでくるためランナーの触塁が最もよく見えるからです。
例えばランナー2塁でバントした打球をキャッチャーが三塁へ送球した場合などが、この動きになります。
知りませんでした。


そこが一塁塁審と三塁塁審との大きな違いですね。
あ。それと正式には「タッグ」って言いますよ。「タッチ」ではなく。
簡単に補足しておきますね。
【用語説明】タッグ
プロ野球の実況やネットの情報でも「タッチプレー」という方が多いと思います。
公認野球規則(ルールブック)では「タッグ」という用語が使用されています。
よって、ここでは公認野球規則に合わせて「タッグ」の方を使用しています。
三塁でプレーが発生しないとき
例えば、内野ゴロを打った時にランナーがいない場合など、三塁でプレーが発生しない時は三塁塁審は特に何もする必要はありません。
ただし、野手が悪送球するなど三塁でプレーが起きるかもしれませんので状況をしっかり注視しておく必要があります。
三塁塁審の責任範囲(外野への打球の場合)
二塁塁審がベースラインの外側にいる時
二塁塁審がベースラインの外側に立っているときは左翼手の定位置から三塁側ファールゾーンまでが三塁塁審の責任範囲になります。
この範囲に打球が飛んだ時は、直接捕球したかどうかを見極めるため打球を追っていきます。
二塁塁審がベースラインの内側にいる時
二塁塁審がベースラインの内側に立っているときはグラウンドの左半分が三塁塁審の責任範囲になります。
二塁塁審はベースラインの内側にいる場合は外野への打球をジャッジしません。
なお、右半分は一塁塁審の責任範囲です。
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