インフィールドフライにならなければいいんですけど・・・。
いざ!というとき、「あれ?どうしたらいいんだ??」ってなるかも?笑
だから不安なんです・・・。
どの場面で、何をするのか、また注意すべきことを説明していきますよ。
この記事はこんな人にオススメ
- インフィールドフライの宣告の仕方を知りたい人
- 時系列でプレーごとに審判のやるべきことを細かく教えてほしい人
- インフィールドフライのときにミスしやすいポイントを押さえておきたい人
インフィールドフライ宣告の仕方 概要
インフィールドフライの宣告の仕方について、まずは全体像を説明しておきます。
審判はインフィールドフライを宣告するだけではなく、他にもやるべきことがあるのです。
インフィールドフライ時審判がやること
- 事前に審判同士でインフィールドフライの状態になったことを確認する
- 内野に高いフライがあがったとき、インフィールドフライを宣告する
- インフィールドフライ宣告後に発生するプレーを裁く
次の項目から1から3について詳しく説明していきます。
インフィールドフライのルールに不安がある場合は、先へ読み進める前にこちらを読んでおくことをおすすめします。
インフィールドフライでタッチアップできる?落球したらどうなる??
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インフィールドフライ状態になったことの確認
審判は、インフィールドフライの状態になったらお互いに確認しあうことが必要です。
ここでインフィールドフライの状態とは、具体的にどんな状態でしょうか?
公認野球規則にはインフィールドフライが適用される条件が記載されています。
この記事ではその条件を満たしたとき、『インフィールドフライの状態にある』と定義します。
インフィールドフライ状態にあるとは
- アウトカウントが0アウトまたは1アウトであること
- かつ、ランナーが1、2塁または満塁であること
上記の条件を満たす場面になったら、審判はジェスチャーを出して審判同士お互いに見せて状況を確認します。
インフィールドフライ状態確認の仕方
- 次のバッターが打席に入るタイミングで、右手をパーにして左胸に当てるジェスチャーをする
- そのジェスチャーを他の審判に見せて、インフィールドフライの場面だと認識したことを確認する
なので、周りがやってなければ、やらなくてもいいと思います。
というか、やってもムダです。笑
インフィールドフライ宣告の仕方
インフィールドフライの状態にあって、内野に高いフライがあがったときはインフィールドフライを宣告することになります。
しかし、フライが上がったからといって、すぐにインフィールドフライを宣告してはいけません。
フライが落ちてくると予測される位置によってインフィールドフライの宣告の仕方が違うからです。
ここに注意!
外野へのフライやバントの小フライ、ライナー性の打球のときはインフィールドフライになりません。
フライの予測落下地点は次の3つのパターンに分けられます。
パターンごとにインフィールドフライの宣告の仕方を説明していきます。
フライの予測落下地点のパターン
- ファールゾーンに落下すると予想できるとき
- ファールゾーンに落下するかフェアゾーンに落下するか判断しづらいとき
- フェアゾーンに落下すると予想できるとき
ファールゾーンに落下すると予想できるとき
フライの落下地点がファールゾーンになると判断したら、インフィールドフライを宣告する必要はありません。
目の前で起きるプレーをしっかりと確認しておけばOKです。
ファールゾーンに落下するかフェアゾーンに落下するか判断しづらいとき
フライの落下地点がフェアゾーンはファールゾーンか判断がつきにくいことがあります。
そんな微妙なときは、「インフィールドフライ・イフ・フェア」を宣告します。
インフィールドフライイフフェア宣告方法
- 「インフィールドフライ・イフ・フェア」と大きな声で宣言してプレーヤーや他の審判に認識させる
フェアゾーンに落下すると予想できるとき
フライの落下地点がフェアゾーンになると判断したら、「インフィールドフライ」を宣告します。
なお、審判の誰かがインフィールドフライを宣告した場合、他の審判はこれに追従します。
インフィールドフライの宣告の仕方
- 「インフィールドフライ」と大きな声で宣言してプレーヤーや他の審判に認識させる
このとき、右手のひさし指を真上にして空を指し示す - 「バッター・イズ・アウト」と大きな声で宣言してバッターがアウトになったことを認識させる
「アウト」のジェスチャーをする
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さらに詳しく
インフィールドフライの宣告は、基本的には球審が行います。
ただし、野球のルール上は塁審が宣告しても構いません。
塁審が先にインフィールドフライを宣告した場合は、球審もこれに追従する必要があります。
ここに注意!
審判がインフィールドフライの宣告を忘れたときは、インフィールドフライは適用されません。
インフィールドフライを宣告した後のプレー
インフィールドフライ」または「インフィールドフライ・イフ・フェア」を宣告した後は、その後のプレーを見守ります。
審判がチェックするべきポイントは2つです。
インフィールドフライ時の確認事項
- 野手がフライを捕球したか、あるいは落球したか
- 塁上のランナーがリタッチしたか
野手がフライを捕球したか落球したか
野手がフライを捕球した時は、バッターはアウトです。
そして、ランナーにはリタッチ義務があります。
通常のフライアウトと何ら変わりないので、難しいことはありません。
一方、野手がフライを落球した場合は、少し注意が必要です。
ファールゾーンで落球した場合は、インフィールドフライは取り消されてファールになります。
フェアゾーンで落球した場合は、インフィールドフライが宣告されているのでバッターはアウトです。
落球した場合は、ランナーにはリタッチ義務が生じませんので注意してください。
球審と塁審がダブルジャッジ!?ファール判定の審判のルールとは?
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ランナーがリタッチしたか
野手がフライを捕球したとき、審判は各ランナーがリタッチしたか、しっかり確認します。
ランナーがリタッチ義務を果たしているかということですね。
さらに詳しく
リタッチ義務については、こちらの記事の「リタッチ義務とは?」を参照してください。
インフィールドフライを宣告してもインプレー!
審判がインフィールドフライを宣告しても、ファールにならなければインプレーです。
インプレーですので、ランナーはアウトになるリスクをとって次の塁を狙うことが可能です。
ここでも注意ポイントがあります。
進塁を試みたランナーをアウトにするためにはタッグが必要です。
タッグが必要な理由は、先にバッターがアウトになってフォース状態が解除されているからです。
ここに注意!
インプレーなので、プレーが続いていれば、要求されてもタイムをかけてはいけません。
プレーがひと区切りするまで待ちましょう。
インフィールドフライ宣告の仕方まとめ
この記事では、インフィールドフライのとき、審判がどの場面で、どんな動き方をするのか説明してきました。
また、各場面での注意ポイントもお伝えしてきました。
あらためて審判の動き方をまとめておきます。
インフィールドフライ宣告の仕方まとめ
- インフィールドフライの状態にあるときは、審判同士で事前に確認をする
- インフィールドフライだと判断すれば、インフィールドフライを宣告する
- インフィールドフライ宣告後に発生するプレーを裁く
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