他のランナーってどうなるんですか?
元の塁に戻されたりするんでしょうか?
普通にランナーがタッチアウトになったのと同じ扱いです。
でも、アウトにならないケースがあるので、それは覚えておいた方がいいですよ。
スリーフィートオーバールールの基本を説明しておきます。
スリーフィートオーバールールとは?
ランナーがタッグを避けようとして走路から3フィート以上離れて走ることをスリーフィートオーバーと言います。
3フィートをオーバーしたランナーは、その時点でアウトになります。
ランナーが3フィートをオーバーしたかどうかは、審判が判断します。
ココがポイント
- 野手がランナーにタッグしようとしているときに適用されるルールである
- 走路とは、ランナーがいる地点とランナーが進もうとする塁を結ぶ線分を指す
- プレーはインプレーで続行される
3フィートは何cm?
1フィート=30.48cmです。
よって、3フィートは91.44cm(約1m)です。
スリーフィートオーバーが適用されないケース
野手がタッグしようとしていなければ、このルールは適用されません。
つまり、ランナーは3フィートをオーバーして走っても良いのです。
3フィートを超えて走っても良いケースを挙げておきます。
- ランナーが通常の走塁をしている時
- ランナーが打球を処理しようとしている野手を避けようとしている時
- 野手がタッグしようとしていないとき
ココに注意
タッグしようとしていると認められるのは、ボールを持ったグラブまたは素手でランナーにタッグ(触球)を試みるプレーです。
ボールを素手で持ったままグラブでタッグしようした時はタッグとは認められないことに注意してください。
野手がタッグしようとしているかどうかは、審判の判断で決まります。
もし、野手がタッグに行っていないと審判が判断すればスリーフィートオーバーのルールは適用されません。
走路ってどこ?
さて、ランナーの走路ってどこでしょう?
わかりますか?
上の文章で『走路とは、ランナーがいる地点とランナーが進もうとする塁を結ぶ線分を指す』とありました。
これは、野手がタッグしようとした時にランナーがいる地点が3フィートの基準になるという意味です。
例えば、野手が打球を処理しようとしていて、これを避けるためベースラインから3フィート離れた地点をランナーが走っていたとします。
ここで野手がそのランナーにタッグしようとしたとき、このランナーの位置がスリーフィートオーバーの基準になります。
したがって、ランナーはタッグを避けるためにその地点からさらに3フィート遠く走ることができるのです。
3フィートの基準は必ずしもベースラインにはならないことに注意してください。
メモ
ベースラインとは、一塁ベースと二塁ベースを結ぶ直線と二塁ベースと三塁ベースを結ぶ直線のことです。
各塁周辺はスリーフィートオーバーは適用されない
ところで、各塁(本塁含む)周辺ではスリーフィートオーバールールは適用されない運用となっています。
ただ、公認野球規則には明記されていないようです。
例えばランナーが本塁ベースに触れようとしている時、3フィートを超えて本塁ベースを回り込むことが許されるということです。
どこまでが塁の周辺かというのは判断が難しいところですが、ベースに手の届く範囲と考えておけばよいと思います。
明確な基準があるわけではないので、いずれにしても審判の判断に委ねられます。
まとめ
最後にスリーフィートオーバーのルールをまとめておきます。
スリーフィートオーバールール
- ランナーがタッグを避けようとして走路の3フィートを超えたらランナーはアウトになる
- 野手がタッグしようとしていない限り、このルールは適用されない
- スリーフィートオーバーでランナーがアウトになってもプレーは続行する
なお、バッターランナーに適用されるスリーフィートオーバーのルールにスリーフットレーンというのがあります。
興味があれば、そっちも読んでおいてください。
似たような言葉ですが、ルールの中身は全然違います。
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