協力しないといけないとは思いつつ、避けているんですよね。
どうして審判をするのが嫌なんですか?
でも、どの位置に立ってとか、あっちの審判が動いたら、こっちへ動かないといけないとかあるでしょ?
あれがややこしくて覚えられないんです。
だから、嫌なんですよ。
じゃあ、その動き方を整理してみましょう。
整理すれば少しは覚えやすくなると思いますよ。
この記事はこんな人にオススメ
- 4人の審判がフォーメーションで動くとき、一塁塁審の動き方を知りたい人
- 打球のパターンごとの一塁塁審の動き方を知りたい人
一塁塁審の動き方(フォーメーションでの動き)
No. | 一塁塁審の動き方 | パターン | |||
① | ② | ③ | ④ | ||
1 | バッターランナーが一塁に触れたことを確認する | ○ | ○ | ○ | ○ |
2 | 1塁ランナーのタッグアップを確認する | × | ○ | ○ | × |
3 | 一塁でのプレーに備える | × | ○ | ○ | ○ |
4 | 1塁ランナーが二塁に触れたことを確認する | × | × | ○(※) | × |
5 | 2塁ランナーのタッグアップを確認する | × | × | ×(※) | ×(※) |
6 | 二塁でのプレーに備える | × | × | ○ | ○ |
7 | 球審が三塁に向かった時は、本塁でのプレーに備える | ○ | ○ | × | × |
8 | バッターランナーが二塁に到達するまでその場に留まる | ○ | × | × | × |
表中の記号について
- ○・・・その動き方をする
- ×・・・その動き方はしない
- ※・・・例外がある(各パターンの中で説明)
外野に打球が飛んだとき、塁審の誰かが外野に走って打球を追いかけなければなりません。
この場合、4つの塁に対して3人の審判でプレーをジャッジすることになります。
残った3人の審判で4つの塁をどのように分担してジャッジするかというルールが審判のフォーメーションです。
このフォーメーションでは、球審も含めた4人の審判の動きが決められています。
フォーメーションによる動き方は、ランナーがいる塁によって変わります。
ここからは塁上にいるランナーのパターンごとに一塁塁審の動き方を説明をしていきます。
なお、上の表のパターン①から④は、これ以降に出てくる見出しのパターン①から④に対応しています。
パターン① ランナー無しのケース
一塁塁審の動き方①
- バッターランナーが一塁に触れたことを確認する
- 球審が三塁に向かった時は、本塁でのプレーに備える
- バッターランナーが二塁に到達するまでその場に留まる
ランナー無しのケースでは、一塁塁審は一塁ベースをジャッジすればOKです。
ただし、球審が三塁ベースのカバーに入って本塁を空けることがあります。
その時は、一塁塁審が本塁をカバーするということを忘れないでください。
パターン② ランナー1塁のケース
一塁塁審の動き方②
- バッターランナーが一塁に触れたことを確認する
- 1塁ランナーのタッグアップを確認する
- 一塁でのプレーに備える
- 球審が三塁に向かった時は、本塁でのプレーに備える
ランナーが一塁のケースは、バッターランナーと1塁ランナーの2人の動きを見る必要があります。
それ以外は、ランナー無しのケースと同じ動き方になります。
よって、このケースも本塁をカバーする必要がありますので忘れないようにしましょう。
パターン③ ランナーが1塁と他の塁にいるケース
ちょっと見出しの書き方がややこしいのですが、ランナーが1塁と他の塁にいるケースというのは、つまりこういう場合です。
- ランナーが1塁と2塁にいるとき
- ランナーが1塁と3塁にいるとき
- ランナーが満塁のとき
これらいずれかのケースでは、一塁塁審の動き方はこのようになります。
一塁塁審の動き方③
- バッターランナーが一塁に触れたことを確認する
- 1塁ランナーのタッグアップを確認する
- 一塁でのプレーに備える
- 1塁ランナーが二塁に触れたことを確認する
- 二塁でのプレーに備える
ただし、この通りの動き方にならない例外があります。
パターン③の例外
- ランナー1・3塁で内野手が定位置シフトの時は、1塁ランナーが二塁に触れたことは確認しなくてよい
- ランナー満塁で内野手が前進守備かつ打球がセンターに飛んだ時は、2塁ランナーのタッグアップを確認する
例外があると、かなりややこしいですね。笑
いったん例外を脇に置けば、このケースではバッターランナーと1塁ランナーの動きを見ておけば良さそうです。
一塁ランナーが2塁ベースを踏んだかどうかまで確認することを頭に入れておけば大丈夫ですね。
例外に関してですが、2つ目だけ少し意識しましょうか。
2つ目の例外というのは、二塁塁審が外野の打球を追いかけて二塁ベースにはいない状況になるんです。
だから、一塁塁審が2塁ランナーのタッグアップも見ておいてあげてください。
二塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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パターン④ ランナーが1塁にいないケース
最後のパターンは、ランナーが1塁にいないケースです。
具体的には、こういうケースになります。
- 2塁のとき
- 3塁のとき
- 2・3塁のとき
これらのケースでの一塁塁審の動き方をまとめると、こうなります。
一塁塁審の動き方④
- バッターランナーが一塁に触れたことを確認する
- 一塁でのプレーに備える
- 二塁でのプレーに備える
さらに、パターン③と同様に例外があります。
パターン④の例外
- ランナーが2・3塁で内野手が前進守備かつ打球がセンターに飛んだ時は、2塁ランナーのタッグアップを確認する
これも例外を脇に置いて考えましょう。
ここでは1塁ランナーがいないケースを考えていますので、1塁でプレーが発生するのはバッターランナーだけです。
ですので、バッターランナーに注目しましょう。
そして、バッターランナーが2塁へ行けば、これを追いかけて2塁でのプレーもカバーしてあげてください。
例外に関しては、パターン③のときと同じ考えで大丈夫ですね。
つまり、二塁塁審が外野の打球を追いかけて二塁ベースにはいない状況なわけです。
だから、一塁塁審が2塁ランナーのタッグアップも見るということでしたね。
一塁塁審の動き方(フォーメーション以外の動き)
内野ゴロの場合は、それぞれの審判が自分の担当塁をジャッジしますのでフォーメーションは必要ありません。
一塁塁審は、一塁でのプレーに備えます。
また、外野への打球が一塁塁審の責任範囲内に飛んだ場合は一塁塁審がジャッジします。
そのため、一塁塁審は打球を外野まで追いかけます。
ジャッジ後は、内野へ戻らずにプレーが収まるまでその場で留まります。
一塁塁審の内野ゴロと外野への打球に対する動き方は、こちらを参照してください。
一塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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一塁塁審以外の動き方 解説記事まとめ
最後に球審、二塁塁審、三塁塁審の動き方を解説した記事を列挙しておきます。
ここまで読んでいただければわかるかと思いますが、一塁塁審はややこしい動きになります。
4人の審判で最も複雑です。
なので、最初は動きがシンプルな三塁塁審からやってみることをおすすめします。
球審の動き方解説!審判のフォーメーションを初心者向けに説明!!
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二塁塁審の動き方解説!審判のフォーメーションを初心者向けに説明!!
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【ポジション別】少年野球審判の立ち位置と審判の動き方解説記事まとめ
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少年野球審判の効率的な学び方
ただでさえ膨大に定義されている野球ルールに加えて審判のルールと、
野球審判が覚えなければならないことはたくさんあります。
公認野球規則は、細かい文字で約230ページのボリュームです。
野球を知らないお父さんが審判をするハードルが高いわけです。
そこで、試合でよくあるケースに絞って審判のやり方が学べる方法を紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。
少年野球のルールの覚え方|試合でよく使うルールだけをピンポイントで知る方法とは!?
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