二塁塁審の時は、どうしたらいいですか?
ケースごとに具体的な動き方を見ていきましょう。
この記事はこんな人にオススメ
- 4人の審判がフォーメーションで動くとき、二塁塁審の動き方を知りたい人
- 打球のパターンごとの二塁塁審の動き方を知りたい人
二塁塁審の動き方(フォーメーションでの動き)
フォーメーションとは、4人の審判があるルールに基づいて、お互いにカバーしあう動き方のことです。
二塁塁審は、一塁塁審または三塁塁審が外野へ打球を追いかけていったときに、フォーメーションに従って動きます。
動き方の基本は、一塁塁審が外野の打球を追いかけるときは一塁をカバーし、三塁塁審が外野の打球を追いかけるときは三塁をカバーします。
これをふまえたうえで、二塁塁審の動き方を整理していきます。
パターン① ランナー無しのケース
二塁塁審の動き方①
- 二塁でのプレーに備える
まず、ランナーがいないケースです。
ランナーがいないケースでは、二塁塁審は打球がどこへ飛ぼうとも二塁ベースで留まります。
そして、二塁ベースで起きるプレーをジャッジすればOKです。
これは、非常に簡単です。
ランナーがいると、少しずつややこしくなっていくので、理解しながらゆっくり読み進めていってください。
パターン② ランナー1塁のケース
二塁塁審の動き方②
- 一塁でのプレーに備える
- 1塁ランナーが二塁に触れたことを確認する
- 二塁でのプレーに備える
次に、ランナーが1塁にいるケースです。
ランナーが塁上にいる場合は、二塁塁審はダイヤモンド内に立ちます。(ランナー3塁のときを除く)
二塁塁審のケースごとの立ち位置は、こちらの記事で確認してください。
二塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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二塁審判の立ち位置!ダイヤモンド内ではどちらがベストか!?
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原則として、二塁塁審は二塁ベースでのプレーに備えます。
ただし、下記の2つのケースでは一塁ベースでのプレーにも備えてください。
一塁ベースでのプレーとは、例えばランナーが一塁ベースを踏んでいること、一塁ベースへ帰塁したときに起きるプレーがあります。
一塁をカバーするケース
- 打球がレフトに飛んで一塁塁審が本塁のカバーに行ったとき
- 打球がライトに飛んで一塁をカバーしていた球審が本塁に戻ったとき
パターン③ ランナー無しまたは1塁以外にいるケース
最後にランナーがいないか、あるいは一塁以外にランナーがいるケースです。
このケースは打球の方向によって動き方が変わりますので、その方向ごとに動き方を細かく見ていきましょう。
打球がレフト方向に飛んだ時
二塁塁審の動き方 | 2塁 | 3塁 | 1・2塁 | 1・3塁 | 2・3塁 | 満塁 | |
定位置 | 前進 | ||||||
1塁ランナーが二塁に触れたことを確認する | ○ | ○ | |||||
2塁ランナーのタッグアップを確認する | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
二塁でのプレーに備える | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
2塁ランナーが三塁に触れたことを確認する | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
三塁でのプレーに備える | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
打球がレフト方向に飛んだ時は、三塁塁審がその打球を追いかけます。
ですので、二塁塁審は三塁ベースをカバーをしながら、二塁のプレーも見る動きになります。
つまり、三塁ベースと二塁ベースで起きるプレーをジャッジするのです。
なお、三塁塁審が外野への打球を追いかけるケースを知りたい場合は、図解入りで解説したこの記事を参照してください。
三塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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二塁塁審は、二塁と三塁の両方を1人で見るということになります。
よって、2つのベースどちらにもできるだけ近い場所に位置取りする必要があります。
すなわち、ダイヤモンド内の二塁と三塁の間に素早く移動してください。
上の表は、細かい条件ごとに二塁塁審の動き方を整理しています。
が、要するに二塁と三塁のプレーをジャッジするって覚えておけば大丈夫です。
打球がライト方向に飛んだ時
二塁塁審の動き方 | 2塁 | 3塁 | 1・2塁 | 1・3塁 | 2・3塁 | 満塁 |
バッターランナーが一塁に触れたことを確認する | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1塁ランナーのタッグアップを確認する | ○ | ○ | ○ | |||
一塁でのプレーに備える | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1塁ランナーが二塁に触れたことを確認する | ○ | ○ | ○ | |||
2塁ランナーのタッグアップを確認する | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
二塁でのプレーに備える | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
さっきとは反対にライト方向に打球が飛んだ時はどうでしょう?
基本的な考え方は、同じです。
三塁が一塁に変わるというだけのことです。
一塁塁審の動きはこちらの記事で確認しておいてください。
一塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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一塁をカバーする場合は、ダイヤモンド内の一塁と二塁の間に移動します。
打球がレフト方向へ飛んだケースと同様に、二塁塁審の動き方を表にまとめています。
しかし、こちらもやはり一塁と二塁のプレーをジャッジすると覚えておけばOKです!
二塁塁審の動き方(フォーメーション以外の動き)
フォーメーション以外というのは、すなわち内野ゴロや二塁塁審が外野の打球をジャッジする時のことです。
内野ゴロの場合は、1つの塁に必ず審判が1人いる状態です。
よって、二塁塁審は二塁ベースのプレーをジャッジするのみです。
また、二塁塁審が外野の打球をジャッジするケースは、外野へ打球を追いかけます。
そして、その打球をジャッジした後は必ずその場に留まります。
プレーが落ち着くまで内野のプレーは残った3人の審判に任せてください。
内野ゴロや外野へ打球を追うケースの二塁塁審の動き方は、こちらで確認できます。
二塁塁審の立ち位置と動き方!図解入りで徹底解説!!
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二塁塁審以外の動き方 解説記事まとめ
ここでは、球審、一塁塁審、三塁塁審の動き方を解説した記事を列挙しておきます。
参考にしてください。
球審の動き方解説!審判のフォーメーションを初心者向けに説明!!
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一塁塁審の動き方解説!審判のフォーメーションを初心者向けに説明!!
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三塁塁審の動き方解説!審判のフォーメーションを初心者向けに説明!!
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【ポジション別】少年野球審判の立ち位置と審判の動き方解説記事まとめ
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