ここでは、野球で使う審判のジェスチャーとコールを全て網羅して一覧表にしています。
足りないジェスチャーがあれば随時追加していくようにしますので、参考にしてください。
この記事はこんな人にオススメ
- 野球の審判のジェスチャーはどうやったらいいのか、何てコールしたらいいかわからない人
- 野球の審判のジェスチャーやコールを辞書的に使える一覧表が欲しい人
- ジェスチャーやコールのやり方が学べる方法を知りたい人
ストライク・ボール関連のジェスチャーとコール
項目 | ジェスチャーのやり方 | コール |
ストライク | ボールを見る構えから膝を伸ばした後、右手で拳を作って右肘は90度で前に拳を突き出してコールする。 | 「ストライクワン」、「ストライクツー」、「ストライクスリー」 または「ストライク」 ※空振りの時は、コールしない ※三振の時、「バッターアウト」と言わない |
ストライク 投球を捕球していない | 手のひらを下に向けて両手を大きく横に広げながらコールする。 | No Catch. |
ボール | ジェスチャーは無し。 ボールを見る構えのままコールする。 | 「ボールワン」、「ボールツー」、「ボールスリー」、「ボールフォア」 または「ボール」 |
ボールカウント | 頭の高さに両手を上げて、左手でボール、右手でストライク、それぞれのカウントを示しながらコールする。 | ボール、ストライクの順にカウントをコール |
デッドボール | タイムのジェスチャーの後、ボールの当たった箇所を審判の体で示しながらコールする。 | Hit by pitch. |
ハーフスイング 球審が判定 | 右打者の場合は左手、左打者の場合は右手、それぞれの人差し指で打者を指差してからストライクのジェスチャをした後、コールする。 | 「スイング」または「ストライク」 |
ハーフスイング 塁審へ確認 | 左手の手のひらを上に向けて塁審の方向へ差し出しながらコールする。 | Did he go? |
ハーフスイング 塁審が判定 | スイングを認める時:アウトのジェスチャーをしながらコールする。 スイングを認めない時:セーフのジェスチャーをしながらコールする。 | スイングを認める時:Yes, he went. スイングを認めない時:No, he didn't go. |
ストライク・ボール関連ジェスチャーの詳しい解説記事
主に球審を務めるときのための記事になりますが、ストライクとボール関連のジェスチャーやコールを詳しく解説した記事を挙げておきます。
参考にしてください。
アウト・セーフ関連のジェスチャーとコール
項目 | ジェスチャーのやり方 | コール |
アウト | 右手で拳を作って右肘は90度で前に拳を突き出した後、コールする。 ※親指を立てないこと | He's out. |
アウト スリーフィートを超えて走塁 (スリーフィートオーバー) | アウトのジェスチャーとコールの後、野手の足が離れた方向に両手を大きくはらいながらコールする。 | He's out. Out of the base line. |
セーフ | 手のひらを下に向けて両手を大きく横に広げながらコールする。 | Safe. |
セーフ 野手の足がベースから離れた | セーフのジェスチャーとコールの後、野手の足が離れた方向に両手を大きくはらいながらコールする。 | Safe, off the bag. |
セーフ 完全捕球できていない | セーフのジェスチャーとコールの後、お手玉をするように両手を上げ下げしながらコールする。 | Safe. Juggle the ball. |
セーフ 落球した | セーフのジェスチャーとコールの後、地面を指差してコールする。 | Safe. Drop the ball. |
セーフ タッチできていない | セーフのジェスチャーとコールを2回する。 | Safe. No tag. Safe. |
キャッチ | 右手で拳を作って右肘は90度で前に拳を突き出した後、コールする。 ※親指を立てないこと | Catch. |
ノーキャッチ | 手のひらを下に向けて両手を大きく横に広げながらコールする。 | No Catch. |
インフィールドフライ 発生条件であることの確認 | 右手を胸に当てる。 | コールは無し |
インフィールドフライ宣告 | 右手人差し指で上空を指差しながらコールする。 | Infield fly. Batter is out. |
アウト・セーフ関連ジェスチャーの詳しい解説記事
アウトやセーフ関連の一覧表に掲載したジェスチャーのうち、詳細にやり方を解説した記事を用意しています。
詳しいやり方が知りたい人向けですので、興味があれば読んでみてください。
試合進行関連のジェスチャーとコール
項目 | ジェスチャーのやり方 | コール |
プレイ | 腕を肩の高さまで上げてまっすぐ伸ばし、ピッチャーを右手人差し指で指差す。 | プレイ |
タイム | 両手をバンザイよりやや狭めに広げる。 手のひらも広げる。 | タイム |
フェア | 右手または左手の人差し指でフェア地域を指差す。指は胸の高さあたりで肘をやや曲げる。 | コールは無し |
ファール | 両手をバンザイのようにやや狭めに大きく広げる。 手のひらも広げる。 | ファール |
ボーク | 球審:ジェスチャー無し 塁審:ピッチャーを指差す。 | That's a balk |
ホームラン | 右手を高く上げて時計回りに数回回す。 | コールは無し |
その他のジェスチャーとコール
項目 | ジェスチャーのやり方 | コール |
守備妨害 | 守備を妨害したバッターまたはランナーを右手で指差してコールする。 | インターフェア→バッターアウト(ランナーアウト) |
打撃妨害 | 左手でキャッチャーを指差してコールする。 | インターフェア |
観衆の妨害 | タイムを宣告した後、右手で左手首を握る。 | コールは無し |
走塁妨害 (2021/4/30追加) | オブストラクションのコール時に、妨害を受けたランナーを指差す | 1.ただちにボールデッドになる場合 タイム→オブストラクション 2.ただちにボールデッドにならない場合 オブストラクション→タイム |
タイムプレー | ホームベースを指差す。 | 1点! |
ノーランスコア | 記録員に向かってクロスするように両手を大きく振る。 | No run score. |
野球審判ジェスチャーとコール一覧表の使い方
さて、一覧表をずーっと見てきて、あなたはこう思ったかもしれませんね。
「めっちゃ多いやん。覚えられへんやん。。。」
これらすべてを一度に覚えるのは無理です。
なので、何回もこの一覧表を読んで、少しずつ覚えていってほしいと思います。
そこで、ジェスチャーとコール一覧表を、例えばこんな風に使ってくださいということをお伝えしておきます。
繰り返しになりますが、何度も一覧表を見て、少しずつ覚えていってください。
一覧表の使い方① 初めて審判をするとき
これまで野球の審判をやったことがほとんどないなら、ジェスチャーとコールってどうしたらいいのか全く分からないですね。
この場合は、まずアウト・セーフとフェア・ファールのジェスチャーとコールを覚えてください。
なぜなら、そのような人は、100%塁審を担当することになるからです。
最初は、塁審の基本となるアウト・セーフ、フェア・ファールのジェスチャーを覚えましょう。
一覧表の使い方② あのジェスチャーどうするんだったっけ?と、ド忘れしたとき
「あれ?ノーキャッチのときって、どうやってコールするんだっけ? セーフって言ったらおかしいよな・・・。」
こんな風にやり方をド忘れすることありますよね。
そんなときは、一覧表を辞書のように使ってください。
ブラウザの検索機能(Ctrl+F)で検索すれば、その項目を一発で見つけられますよ!
一覧表の使い方③ 文章だけじゃイメージわかないとき
この記事は、できるだけイメージしてもらいやすいように説明文を工夫しています。
しかし、文章だけでは限界がどうしてもあります。
(イラストや画像を使って説明している記事も、当ブログにはありますけど・・・)
もし、画像や動画を見ながら審判を学びたいと思ったら、この記事を参照してください。
ここに少年野球審判のやり方が学べるサイトを集めています。
よかったら活用していただきたいです。
一覧表の使い方④ 野球のルール自体がわからないとき
当ブログでは、野球のルールそのものについても初心者向けにわかりやすく解説した記事をたくさん用意しています。
もし、ルール自体がわからなくなったときは、各表の項目に設定されているリンクをクリックしてください。
そのルールの解説記事へジャンプします。
ちなみに、野球のルールの解説記事を集めた当ブログの「野球ルール」カテゴリーには、例えばこんな記事があります。
野球ルール記事一覧
一覧表の使い方⑤ 情報のアップデートに関して
一覧表に掲載するジェスチャーとコールで不足しているものがあれば、随時アップデートします。
ですので、たまにチェックしていただければと思っています。
もし、「こんなジェスチャーあります?」とか「これ掲載してほしいんだけど・・・」とかいった意見があれば、ぜひ問い合わせページから連絡ください。
野球審判ジェスチャーとコール一覧のまとめ
野球審判は、膨大な野球ルールに加えて審判のルールも覚える必要があります。
覚えることが多すぎて、短期間で審判ができるようになるのは難しいのが実際です。
なので、何度も繰り返しこの記事を見ながら覚えてほしいと言いました。
しかし、それだけだと保護者審判を頼まれたときに対応できません。
何度頼まれても「すいません・・・。野球のルールが分からないんです」
としか言えませんよね。
早く覚えるためには、やはり実際にやって体を動かすのが一番です。
できれば実際の試合に出て、三塁塁審から始めてみてはいかがでしょうか。
4人の審判の中では、三塁塁審が一番簡単です。
とはいえ、いくらなんでも知識ゼロで試合に出るわけにはいかない。
そういうあなたには、この記事をオススメします。
試合でよくあるケースに絞って審判のやり方を学ぶ方法を紹介しています。
こちらもぜひチェックしてほしいです。
少年野球審判のやり方をたった3時間で学ぶ方法とは?
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もし、明日にでも試合に出られると自信があるようなら、
コチラの記事で審判の動き方を確認しておいてはいかがでしょうか。
【ポジション別】少年野球審判の立ち位置と審判の動き方解説記事まとめ
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